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リウマチと歯科治療

こ〜んなに指が伸ばせるの!!

今年の3月に初診でいらしたYさん。他院で処置した歯が痛いと来院されましたがその他に10年以上リウマチによる指などの関節の痛みに耐えていらっしゃいました。私のお口の中を健康にするとCRP値(C反応性蛋白といい、体の中の炎症の指標となります)が下がることがありますという言葉を信じてくれ、森下歯科での歯周病治療を開始しました。丁度リウマチ科でも自己注射薬を変更した効果も相まって、CRPが2,16あったのが2週間で0,03に下がりその後順調に0,02まで下がりました。しかし、3ヶ月後に上の前歯が腫れて痛くなり強い炎症症状とともに指が動きにくくなり、CRPも0,03と上昇し体を動かすことも辛くなってしまい著しいQOLの低下をきたしてしまいました。

上の写真が、歯が痛く腫れた時の状態ですが、その後根管治療を済ませ歯周病も安定した時にはCRP値が0,02未満で測定不能(つまり炎症が見られないという健康な数値)になっています。

以前このコラムでも歯性病巣感染が糖尿病や掌蹠膿疱症などの症状を悪化させてしまうことを書きましたが、リウマチにおいてもお口の中にある炎症によって、その方のQOLを著しく低下させてしまうことを知ることができます。歯周病はもちろん、定期的にお口のレントゲン写真を撮影してもらって、お口の中の炎症の原因となる歯は治療しておく事をお勧めします。